専門的な知識や技術といったスキルを使って、クライアントを支援する仕事をしていると「スキルを上げれば結果が出せる」と思い込んでしまいがちです。
かつて自分もそうでした。
「これだけ勉強したんだから、学んだことを発揮できればすぐにクライアントに貢献できるはず!」そう思っていました。
しかし、この考え方は間違っていると今はっきりと言えます。
クライアントを支援する仕事で成果を上げるためには、「スキルがあること」ではなく「まずは信頼してもらうこと」が最重要だと思うからです。
クライアントを支援する中で気づいたこと
これまで様々なクライアントを支援する中で気づいたことがあります。
それは、自分一人が稼働すれば実施できる施策は意外と少ない上に、事業に対するインパクトもそこまで大きくないということです。
例えば、リスティング広告の広告文章を変更したり、WEBサイトのテキストを変更したりする際には、クライアントに提案して採用してもらう必要があります。
また、口コミを回収したり、エンドクライアントのデータ集計を実施したりする際には、少なからずクライアントにも動いていただかなければなりません。
このような、集客やその後の成約に大きな影響を与える施策は、自分単独で実施することはできず、クライアントのご協力が不可欠です。
そのうえでクライアントに動いていただくためには、専門的な知識や経験を持っているだけでは不十分だと思います。
クライアントにはご自身の仕事があり、それだけでも十分お忙しいはず。
そんな中、スキルだけある人の言うことを聞く気にはなれないでしょう。
人に動いてもらうためには「この人の言うことなら聞いて損はないだろう」と思っていただく必要があるはずです。
つまり、大きな成果を出すためには、スキル以前に、一緒に働く相手として信頼していただけるようになることが大切だと思います。
信頼されるための凡事徹底
では、信頼されるためにはどうすればいいのでしょうか。
私は、凡事徹底がまず何よりも重要だと考えています。
例えば、下記のようなものが凡事に該当するでしょう。
- 即レス
- 納期を守る
- 結論から説明する
- 相手の立場に立って考える
どれもやろうと思えばできることだと思います。
重要なのはこれらを徹底してやることです。
最初は徹底して、慣れてきたらやらなくなるのが人間の性ですが、そうではなく、ずっとやり続ける。
また、もっと良い方法があれば改善を重ねる。
この凡事徹底によって信頼関係が生まれることで、身につけたスキルが活かせるようになるはずです。
例えば、考え抜いた施策を提案してそれが採用されたり、クライアントにスピーディーに対応していただけたりして、大きな成果が早く出やすくなるでしょう。
自分の仕事の本質はクライアントと仲良くなることなのかもしれない
大前提として、スキルをつけることはとても重要です。
ただ、スキルだけ身につけて、頭でっかちになってしまっては大きな成果を出すことは難しいと思います。
スキルをつけることは、勉強すれば割と簡単にできます。
しかし、クライアントと信頼関係を構築することは簡単ではありません。
一朝一夕にはできませんし、凡事徹底し続ける努力が必要です。
ただ、簡単ではないことにこそ価値があると思います。
弛まぬ努力の果てに信頼関係ができた時のインパクトは計りしれないものになるでしょう。
そのため、最近ではクライアントとの信頼関係を構築すること、極論ですが、クライアントと仲良くなることが自分の仕事の本質なのでは?と思うこともあります。
※即レスについて
※この記事のタイトルは舐達磨の100MILLIONSのサンプリングです。