先日、Xを見ていたら、@semlaboさんのこちらの投稿を見かけました。(@semlaboさんの投稿はほぼ毎日チェックして勉強させていただいています。いつもありがとうございます。)
全文はこちらです。
僕は起業家も含む、すべての人に筋トレをお勧めしたいですね。筋トレほど即効性を感じられる努力はそうありませんし、一方で筋トレをすればするほど、即効性をなかなか感じることが出来ない努力の重要性が理解できるようになってきます。例えば食事制限です。食事制限は筋トレほど即効性を感じることが出来ませんが、確実に体に影響を与えてきます。大事なのは、努力には2種類があるのだと知ることだなと思います。すぐに成果を感じることが出来る努力と、なかなか成果を感じることが出来ない努力。どちらが大事ではなくて、両方大事であり、それは人生のフェーズで使い分けなければいけないいわばポートフォリオのようなものなんですよね。 |
このポートフォリオという考え方が僕にとって斬新でしたので、成果が出るまでの時間と努力のポートフォリオを作ってみようと思い、このブログを書きました。
@semlaboさんの投稿では、「努力×すぐ成果が出る」と「努力×成果が出るまで時間がかかる」の1×2のポートフォリオを想定されているかなと思いました。これを踏まえて作成したポートフォリオがこちらです。
時間感覚が人それぞれなのは当然ですので、私は「すぐに」を半年未満、「時間がかかる」を半年以上と定義して振り分けました。
また、「成果」を心身のポジティブな変化、収入、社会的地位を得るものと定義しています。
その上で、僕の人生経験上、思い当たるものをピックアップしました。
資格、受験、仕事、スキルは目標によって必要な努力とかかる時間は変わってきますが、僕は①に当てはまると思います。
この辺りの成果がすぐに出てしまったらこの世界は成功者だらけになってしまうからです。
また、①の中でも特に努力も時間も必要なのが、「習慣、性格の変革」だと思います。
他のものはある程度定量的に成果が見えるのに対して、「習慣、性格の変革」は定性的なもので数値化が難しいからです。
その中で「習慣、性格の変革」は、①の中のその他のものに良い影響を与えるので重要だと思います。
習慣が変われば努力の継続期間が伸びやすくなりますし、性格が変わればコミュニケーションが重要な仕事の成果も早期に改善するはずです。
冒頭の@semlaboさんの投稿にもあったように、筋トレは努力すればすぐに成果が出るものの筆頭だと思います。
多くのトレーニーが「この世界でやった分だけ必ずすぐに結果が出るのは筋トレくらい」と語っているのを見聞きしたことがあるからです。
また、僕自身、最近筋トレを本格的に再開して二ヶ月くらいで周りから「体デカくなったね」と言われた経験があります。
短期バイトはやればその日か数週間以内に収入を得られます。
民間試験、例えばGoogle広告のスキルショップは、公式ヘルプを読んで学習しつつクセのある日本語に慣れていけば一ヶ月以内には合格できるはずです。
その他の民間資格についても半年以上勉強期間が必要なものは少ないと認識していますが、そういったものがあれば不快な思いをさせてしまう方がいるかもしれません。もし不快な思いをされた方がいらっしゃいましたらお詫び申し上げます。
このポートフォリオを作ってみて、確かにこの認識を持っていないと、例えば①に当てはまるようなものに対して、短期間頑張っただけなのに成果が上がらず努力をやめるという事態を繰り返してしまうなぁと思いました。自分が今取り組んでいることが①と②どちらに当てはまるのかは、取り組み始める前にしっかりと切り分けておく必要があります。
その上で僕は、自分の行動を網羅しポートフォリオにしてみたいと思いました。
人生は自分が思うより短いと認識しており、自分の行動や取り組みに対する認識を整理しておきたいと考えたからです。
自分の行動を網羅するにあたって、努力の中にも「多くの努力が必要なもの」と「少ない努力でOKなもの」の二種類があると思いました。
そのため、最初に作成した1×2のポートフォリオに努力の二軸を加えて、2×2にすれば自分の行動の大体を網羅できるはずです。
ただ、「成果」の範囲をもう少し広くとらないと、ピックアップする行動がかなり絞られてしまうと思いましたので、Part1の「心身のポジティブな変化、収入、社会的地位を得る」に「何かしらの自分の欲求が満たせるようになる」加えました。
そこで作成したものがこちらです。
特定の個人やスポーツチームを応援することは、応援された側が結果を出すことで自分が嬉しい気持ちになるため成果と言えば成果だと思います。
ただ、例えば自分が相手に勝つために練習したり緊張したりすることはないですが、応援された側が結果が出るまでに時間がかかることもあるため、ここに入れました。
美容は、たとえ高品質な美容品を使っても次の日から肌が綺麗になることは稀なためここに入れています。
化粧水やクリームを毎日塗ることは必要ですが、そこに努力はそこまで必要ないと考えました。
映画や読書は、全て見切る読み切るまでに比較的長時間を要しますが、緊張したり苦しい思いをすることがないため③に入れています。
ここになるとほとんどpart1で成果として定義した「心身のポジティブな変化、収入、社会的地位を得る」に当てはまるものはかなり空くなさそうです。
改めて、少ない努力ですぐに結果が出るものに自分の人生に対するインパクトが大きくなるようなものは含まれていないんだなぁと実感しました。
しかし、自分も含め④に対して多くの時間を使っている人は少なくないのではないかと思います。
圧倒的に①②に自分のリソースを割いた方がいいですが、かといって③④が不要というわけではないと思います。
理由は2つです。
一つ目が、③④は人生の豊かさや人間性の広がりを産んでくれる文化的な営みだと思うからです。
①②だけでも、収入が多く経済的に満足のいく人生が送れるかもしれません。
しかし、お金を稼いだり有名になったりすることのみを追求しても、その先に僕にとっての幸福が待っているとは思えないです。
このように考えるのも暇と退屈の倫理学(國分功一郎著)を読んでこの一説に出会ったからかもしれません。
“人はパンがなければ生きていけない。しかし、パンだけで生きるべきでもない。私たちはパンだけでなく、バラも求めよう。生きることはバラで飾られなければならない。”
自分が求める成果を得ながら、社会的地位や収入に影響がなくても「楽しい」「好き」と思えるものを人生の中に入れることは必要不可欠なのだと思います。
二つ目が、努力には少なからずストレスがかかるからです。
努力をストレスなくやる続けられる人はいるかもしれませんが、僕はそうはなれませんでした。
稀に「疲れた、、」「休みたいな、、」と多少なりともストレスを感じます。
できるだけストレスレスに過ごすことが心身にとって良いことは自明だと思いますので、ストレスがほとんどかからない③④は僕の人生においては必要だと思いました。
色々と書いてきましたが、重要なのは@semlaboさんのツイートにもあったように、①〜④を人生のフェーズで使い分けることです。
③④ばかりでは経済的に苦しい人生になってしまいますし、①②ばかりでは味気ない人生になってしまうと思います。
③④をする自分を許容しつつ、①②にリソースの大部分を充てられるようにしていきたいです。