他社事例から考えるクライアントが広告運用代行会社に求めるもの

この記事の目的

クライアントが広告運用会社やマーケティング支援会社に求めるものを分析して、自社の事業にも活かすことです。

前提

弊社はリスティング広告の運用代行、広告運用のインハウス化支援、WEBマーケティングのコンサルティングを提供する会社です。

参考にする他社の選定基準

クライアントと真摯に向き合っていて、決して派手ではないけれど地道なマーケティング支援を行っていると僕が感じる企業様を選定しました。

参考にした企業様(五十音順)
株式会社アナグラム 様
アルテナ株式会社 様
株式会社キーワードマーケティング 様

事例の選定基準

普段我々が支援しているクライアントと意思決定のプロセスや提案段階で求めるものが微妙に違ってくるため、誰もが聞いたことのあるような規模の大きい支援事例は避けました。

※参考事例
https://www.kwm.co.jp/case/nulab/
https://altenas.jp/case/tbladvisary
https://altenas.jp/case/lifetech
https://altenas.jp/case/mcp
https://altenas.jp/case/mindus
https://anagrams.jp/cases/results_0011/
https://anagrams.jp/cases/growth-marketing/
https://anagrams.jp/cases/halindustry/
https://anagrams.jp/cases/suzukiherb/

クライアントが広告運用代行会社に求める5つのこと

まとめると下記の五つに集約されると思いました。

1.安心できてスピーディーなサポートがあること

クライアントからすると、自社の大切な集客部分を顔も見たことがない人が触っているのは不安を感じるポイントなんだなと思いました。関与するスタッフや自社の分業体制をしっかりとクライアントに伝えておくのは、安心して任せていただく上でとても重要で、今後やっていこうと思います。
また、あたりまえのことではありますが、レスポンスのスピード感もクライアントが意識されることのうちかなり上位に入っていることも再認識しました。

参考になったお客様の声

「アナグラムさんのように窓口から運用まで全て対応してくれると安心感が持てますね。」
「一番印象が強いのは、レスポンスがすごく早いことですね。施策や取り組みについてちょっとだけ会話したいときって結構あるじゃないですか。疑問や不安を解消したいときや、ブレストしたい時。アルテナさんは連絡するとすぐに返信が来て「じゃあ何時にやりましょう」とサッと話が進むので助かっています。」

2.一緒に事業を拡大するパートナーであること

”広告運用代行業者”ではなく、”事業を一緒に拡大するためのパートナー”になることを目指して行きたいと思いました。
広告を使ってどうやって事業を伸ばすかの企画であったり、広告の成果から事業拡大のレバーを見つけたりといったことをできるようにしたいです。

参考になったお客様の声

「新規事業の完全にゼロからのマーケティング立ち上げにおいて、一緒に考えながら広告を軌道に乗せてくれるパートナーを探していました。」
「アルテナさんは同じ目線に立って、事業の詳細も把握した上で議論してくださるので、本当に心強い。何でも相談できる参謀のような存在です。」
「アルテナさんはうちに合った戦略を考え、既存の取引先や社内リソースも考慮した上でサポート体制を組んでくれる。」

3.提案への信頼度と施策のスピード感があること

提案の背景や意図をしっかりとクライアントに伝えれば、信頼度は上げていけると思いました。
その上で、その施策をどれだけ速く打てるのかがポイントになってくるのですが、リソースやスキルの関係でクライアントが求めるスピードで対応できない場合もあります。
その際には、スケジュールを立てて計画的に施策を行うことをクライアントに説明することで、信頼度を落とさないようにしていきたいです。

参考になったお客様の声

「ビジネスの事業環境の変化に合わせた提案だけではなく、実施に向けて伴走してくれる点です。」
「施策の要点やコツなども踏まえて提案していただけるので、実行までが速いです。」
「どのマーケティング施策もアルテナさんに聞けば、答えてくださるのも助かっています。」

4.クリエイティブに対するアイデアと戦略性があること

これまでは検索広告の広告文章等はしっかり作っていました。しかし、今後はバナーやLP等のクリエイティブの制作クオリティを高めていく必要があるなぁと思いました。そして、そのクリエイティブのPDCAをしっかり回すこと。↓こちらのブログで書いていただいてるように、「広告運用における入札やターゲティングはほぼ自動化されているため、クリエイティブ勝負となる機会も格段に増えて」きます。
https://blog.ja.dev/entry/blog/2024/10/16/ad-manager-future-preparation-and-skills

クリエイティブの制作にコストやリソースを割きすぎないようにするために、生成AIやツールの導入を急ぎ進めないといけません。

参考になったお客様の声

「ユーザーさんの悩みに応じたクリエイティブ訴求の開発だけではなく、クリエイティブに合わせたLP設計まで考えていただけました。」
「​​事業全体を俯瞰したマーケティングのお話をしてくださり、また弊社の課題・アセット・リソースを理解した上でマーケティング施策を考えてくださいました。」

5.結果や施策を通じて得た成果の可視化がされていること

毎月レポートで広告結果の報告は行っていましたが、クライアントの売上や粗利との連動をレポートで可視化することまでは行っていませんでした。目先のCPA、CVの改善だけを求めてしまっていました。本来は、クライアントの事業を大きくするために、どのコンバージョンを増やせばいいのかを探し続けて、しっかりと見極めた上でアクセルを踏む決断をしないといけません。
そのうえで、クライアントにも目先の数値だけで結果を評価せず、売上粗利と連動させて評価していただけるように、こちらからの促しが必要だと思いました。

参考になったお客様の声

「今まで安価なCPAのキャンペーンにだけ注力し目先の獲得数を増やしていた広告運用が、売上と連動して調整できるようになったのはとても助かっています。」
「私たちでは気付けなかったご入居者さまのニーズを発見して、施策に落とし込んで提案・実行してくれる存在です。」

まとめ

この記事の作成を通じて、技術やコミュニケーションをツーランクくらいアップさせないと、頑張っている会社さんとの距離がどんどん開いてしまうという危機感を持ちました。自分は未熟者であることを理解し、他社さんに劣っている部分を伸びしろと捉えて、前向きに改善していきたいと思います。

また、各社のお客様の声の中で一番印象に残ったのは↓こちらです。
「アナグラムさん以外にも何社か打ち合わせの機会をいただいたのですが、アナグラムさんの提案の内容もすばらしさはもちろん、1番の決め手はお会いしたメンバー皆さんの人柄です。」

仕事は人対人でするもの。運用スキルもあるポイントからはそこまで大きな差がつかないと感じています。その中でクライアントから選ばれるようにするためには、人の部分を磨くことが大切なのだと再認識しました。

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