技術とは
正確な定義は一旦置いておいて、技術とは「一定量の訓練や学習によって培われた能力」と考えています。
最近になって、自分でもできることが少しずつ増えてきて、「これって皆元々できることがなかったんだ」と思うことが増えてきました。
技術だなぁと思うものをまとめてみます。
フィードバックを受けて次の機会に活かすこと
ネガティブなフィードバックを受ける時、自分という人間ではなく、自分が出したアウトプットへのフィードバックだと認識することが大切ですが、これは訓練しないとできるようにならないと思います。
僕自身、まだまだ自分へのフィードバックとして受け取って、必要以上に落ち込んでしまうことがあります。
フィードバックは、次のチャンスの成功確度を上げるためのものです。
被評価者を攻撃するためのものではありません。
ネガティブなフィードバックを受けても、必要以上に落ち込まず、次の機会に活かすためには、このことを何度も何度も頭の中に刷り込んでいくしかないと思います。
最近になって、後輩のアウトプットを評価する機会が増えました。
その際に、フィードバックそのものだけでなく、フィードバックをどのように受け取るかに対しても気を配るようにしており、その難しさをひしひしと感じています。
心がけているのは、「これはあなたという個人ではなく、この資料へのフィードバックです」と前置きすることです。
受け取り方を間違えないでほしいと願って、上記のことを心がけることにしました。
ただ、相手がどう思うかはコントロールしきれない部分ではあるので、押さえるべきポイントは押さえたら、あとはあまり気にしないようにもしています。
参考:https://sem-labo.net/blog/2014/02/10/0920/
教えること
新人の教員とベテラン教員では授業のレベルが違うように、教えることもまた技術なのだと思います。
特に最近は、社内の若手メンバーだけでなく、社外の担当者さんの育成支援みたいな仕事もやらせてもらっているため、何かを教える機会がかなり増えました。
教え始めた頃を振り返ると「もっと上手く教えられたのになぁ」と思うことが多々あり、当時の自分の力不足に申し訳なくなります。
当時は自分なりに試行錯誤していましたが、イマイチ教えることが上手くなっている実感がありませんでした。
そんな中、教えられた側の反応を見て、自分の教え方が伸びたなと感じるようになったのですが、そのきっかけは↓こちらのポストを知ることができたからに他ならないです。
まだまだな部分も多々ありますが、この8点は教えること以外にも何かを説明する時にも活用できると思うので、今後も強く意識していきます。
相手の立場に立って考えること
コミュニケーションを良好なものにするために必要なことなのは自明だと思います。
僕自身、相手の立場に立って考えることが数年前まで苦手でした。
苦手ということを自覚していなかったとも言えます。
そのため、他人とのコミュニケーションがうまく行かず、仕事でもそれ以外の場面でも苦しんだ時期がありました。
周りにはコミュニケーションが上手な人がたくさんいて、「コミュニケーション能力はおそらく子供〜学生の頃に築き上げられるもので、社会に出てから上達することはほとんどないのではないか?」と半ば諦めていたと思います。
そんな中、ある本の中で紹介されていた『エンパシー』という概念と出会い衝撃を受けました。
その本は『僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー』です。
本の中では、エンパシーを下記のように説明しています。
”自分と違う理念や信念を持つ人や、別にかわいそうだとは思えない立場の人々が何を考えているのだろうと想像する力のことだ。シンパシーは感情的状態、エンパシーは知的作業と言えるかもしれない。”
引用:僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー
相手の立場を想像することは、知的作業であることがわかり、まだ諦めずにいようと思えました。
その結果、少しずつではありますが、「何か変わったね」「話しやすくなった」と周りから言ってもらえる数が増えていきました。
相手の立場に立って考えることは、全ての技術の根底にある技術だと思います。
この技術がどれだけ上達しているかによって、その上に乗ってくる技術の量とその大きさが変わってくるはずです。
大抵のことは技術だと思って、まずは訓練に励むこと
歳をとってもできるようにならないことがあると、ついつい自分にはもう習得できないことだと諦めてしまいがちです。
しかし、今年に入った頃からできることが増え、訓練で何とかなることは意外とたくさんあるのではないかと思えるようになりました。
できないことに対して、すぐに諦めるのではなく、「これは技術のはず。」と考えて、まずは訓練に励もうと思います。