質より量が大切なのは間違いない
大前提、質より量が大切だと思います。
多くの先人たちが言っている「質を高めることは重要で、質を高めるためには一定以上の量が必要」を身をもって実感しているためです。
これまで、量をこなすことでコツがつかめたり、学んだことを抽象化して他のことに転用できるようになったりしました。
それらが質を引き上げてくれた経験が数えきれないほどあります。
また、量をこなすことで、量をこなしてきた人たちから信頼されるようにもなるため、兎にも角にも量が大切なのはいわずもがなかなと思います。
質を高める方法は量をこなすだけではないはず
しかし、量が質を引き上げてくれた経験を重ねる中で、どんな時でも「質より量が大切」ではないとも感じるようになりました。
数年間様々な仕事をする中で、質を高める方法が量をこなすことだけではないと知ったからです。
例えば、後輩の育成の質を上げるためには、マネジメントの本を何冊も読むよりも後輩と一回ランチに行く方が効果的なこともあるでしょう。
クライアントの満足度の質を引き上がるきっかけが、CPAの改善よりも「一緒に頑張りましょう!」の一言だったりすることもあります。
「何を当たり前のことを」と思われるかもしれませんが、量をこなすことに慣れきった僕は、何か新しい課題にあたった時に、「とにかく量を増やせば今までみたいに何とかなるでしょう」と考え「質より量が大切」に甘えていました。
そんな僕にとって、上記のような経験は非常に新鮮なものでした。
思考停止で量をこなそうとしない
最近では、「質を上げるために何の量を上げればいいのか」と考えることは、思考停止と思うようにしています。
自分にとって量を増やすことは楽な方法であり、一種の逃げでもあると考えるようになりました。
難しいor新しい課題に直面した時、短絡的に「量をこなせば何とかなる」などと考えずに、「本当にやるべきことは何なのか」を整理した上で、行動に移すようにしています。
繰り返しになりますが、「質より量が大切」は事実であり、僕もそれを信じています。
未経験のうちは愚直に目の前のタスクをとにかくたくさんやることが重要です。
その上で、右も左もわからなかった頃の自分にアドバイスするとしたら、『「質より量が大切」であることを知ってから、「質より量が大切」に甘えないことの大切さを知れるようになると良いね。』と伝えるかなと思います。
これからも、質を上げるための方法として、量を増やすことだけに拘らない柔軟な考え方を持って仕事をしていきたいです。
参考:社会人20年目の私が新卒時に教えておいてほしかった7つのこと