2025年下半期読んで良かった本やブログ

個別にブログにしなかった読んで良かった本やブログをまとめました。今年は下半期から転職関連でバタバタしていてあまり本を読めなかったので、来年は本をたくさん読む年にしたいです。

本 編

生物と無生物のあいだ

動的平衡という生命観が非常に興味深かったです。

動的平衡をざっくりまとめると、

  • 生命は絶えず平衡(バランスのとれた)状態になるために細胞等が形を変えたり、中身がかわったりして動いている。
  • 一度平衡状態ができてもその動きを止めずに、絶えず変化して、次の平衡状態に向けて動きを開始する。
  • その場にとどまることなく、変化していないように見えて変化し続けている。

という考え方です。人は、日々外部から多くの刺激を受けて生活しています。だからこそ、変わっていないように感じても、確実に変化している。自分も他人も考え方が変わるのは当たり前。自分と相手の変化に寛容になる必要あるし、他者を過去のある地点の同一人物と捉えてはいけないと思いました。

成瀬は天下を取りにいく

個性的な主人公とその周囲の人々との関わりを描いた群像小説。今年読んだ小説で一番面白かったです。成瀬シリーズは三部作出ているようですが、他の二冊も読みたいと思いました。

短編連作の形式なのですが、一番良かったのは、「ときめき江州音頭」です。完全無欠の主人公で描き切るのではなく、悩んだり迷ったりしている姿がちゃんと描かれているところが「ときめき江州音頭」の好きなところです。

主人公の成瀬は、ちょっと変わっているけど頭脳明晰で行動力があります。ここまでの短編を読んでいると、成瀬は迷うことなく人生を進めているように思えます。成瀬は悩んだりしないんだろうなぁと多くの読者が思ったはずですが、「ときめき江州音頭」では成瀬はめちゃくちゃ悩んでいます。「成瀬のような人でもちゃんと悩むんだなぁ」と思いました。

話を自分に引きつけると、これまで出会ってきた行動力があって、頭が良くてちゃんとしている人に対して、「あまり悩みとかないんだろうな」と私は思っていました。しかし、「ときめき江州音頭」を読んだ今、「そんなこともなかっただろうな」と思えます。あの人もあの人も悩みながら日々を過ごしてきたし、今も過ごしているんだろうなと想像しました。

この小説のおかげで、他者への理解がまた深まった気がします。

この人と結婚していいの?

本書のタイトルだけ見ると、『結婚相手のチェックポイント』みたいな内容を想像されるかもしれませんが、全くそういった内容ではありません。パートナーとこれからも良い関係を作るために、お互いのことを理解し合いましょうという内容の本です。今パートナーがいる人もそうでない人にもおすすめの一冊です。

男女両方の立場からそれぞれの行動と考え方の違いが柔らかい文章で書かれています。「相手はそんなことを考えていたのか」という新しい発見もありますし、最近の自分の行動のよくなかったところを振り返るきっかけになるはずです。

三ヶ月に一回くらい読み直して省みると、良い関係性を続けられるようになるのではないかと思います。

世界秩序が変わるとき

近代〜現代の政治や経済の動きを知ることができて、非常に勉強になりました。

日々、各国が様々な動きをしています。これらの動きはパズルのように複雑に絡み合っており、一つ一つのピースである各国の思惑を読み解くことが重要だと思いました。各国は決して思いつきで動いているわけではなく、それぞれに明確な思惑があります。どの国との関係を強化すれば自国が有利になるのか、不利にならないためには何をすべきか、そうした計算の上で行動しています。

ちょうど今知りたいことが網羅されている本でした。ニュースを見る視点が変わる良書です。

ブログ編

One of them であること

6年前のブログです。下半期に家入さんのブログを見漁って時期があり、そのタイミングで見つけました。One of them。大勢のうちの一人という意味です。

”ナンバーワンよりオンリーワン、もいいけど笑、自分なんてただのワンオブゼムであることを知る。自分なんて所詮、替えのきく大勢の中の一人。自分なんて存在しなくても、明日も世界は回り続ける。(中略) 自分なんていなくても回る世界で、生きる意味や本当の自分なんて幻想を追い求めるから、結局見つからずに絶望する。あるのは自分という人間が生きてきた、時間の積み重ねのみ。つまり自分だけの物語。”

自分なんて替えが効きく大勢の中の一人と考えると、「気にしすぎ」や「拡大解釈」が減ると思いました。他人からの評価や自己評価でさえも瑣末なものと思えるからです。私の性格上、拡大解釈はほぼないですが、気にしすぎる傾向がありました。それが、ワンオブゼム思考を持つと抑えられる感覚があります。

最期に見る夢をいくらで買いますか?

Xでたまたま回ってきたブログです。家族、子どもを持ちたいと強く思うようになりました。

”社会通念上適切な経済合理性をもった意思決定を最後までする大人でいる為には、自分自身が永遠に続いて行く前提、つまり「人間としてのゴーイングコンサーン」が必要なんだなという話だ。”

”本当の意味でのゴーイングコンサーンを手に入れる為に家庭を築くこと、子供を持つこと、または死して自分が続いていくと信じられる大切なものを持つことが必要になって来るだろう。”

”子育ては大変なことばかりだし、手も時間もお金もかかる。 でも最期に見る夢は、死ぬ直前に作ることも買うこともできない。 何億持って居たとしてもだ。
そう考えると本当に子供がかける手間やお金なんて安い買い物だなと思うし、はっきり言える。 「苦労しながら子供を育てることには経済合理性はある。」
日々苦労しながら持ち場で頑張って子育てをしている人達は、必ず勝つ投資をしているのだ。 その日が来ない人は居ない。死なない人間は居ないのだから。”

いつまでも合理的に考えられる人間でいるためには、自分が永遠に続く存在でいる必要がある。しかし、そんなことはありえない。人はいつか必ず死ぬからだ。であれば、どうすればいいのか。家族や子ども、自分が死んでも続くものを持つことが必要だ。この主張には思わず膝を打ちました。名文です。

最後に

以上です。仕事の技術書や技術ブログは割愛しました。改めて、情報を発信してくれる方には感謝しかありません。その情報の循環を止めないように、自分も細く長く情報発信を続けていこうと思います。

参考

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読んでいただきありがとうございました。Xでは、マーケティング、データ分析、中日ドラゴンズ、本について発信していて、稀に有益な情報があるかもしれませんので、もしよろしければ、@_a_n__d_oをフォローいただけると嬉しいです。